ピロリ菌について
みなさんはピロリ菌というものをご存知でしょうか。
実は今、これを読んでいるあなたの体の中におそらくピロリ菌は住んでいます。
つまりピロリ菌が感染していることでしょう。
というのも、ちゃんと理由があり、日本では年をとるごとにピロリ菌を持っている人が多くなるという傾向があるからです。どこから、ピロリ菌が感染したの、一体いつの間に、と思われている方もいらっしゃると思いますが、例えば、小さい頃、熱いものを母親あるいは父親が口の中に入れて、ある程度、熱が下がってから食べさせてもらっていたという経験はありませんか。
もしかしたら、小さい頃のことなので、そんなの記憶にないよと言われてしまうかもしれません。が、ここでピロリ菌の感染経路が完成してしまっているのです。親の愛情が伝わってくるような温かいシーンであるのに、なんとも切ない事実ですね。言うまでもなく、親がピロリ菌を持っていれば、その菌が食べ物を通じて子供に感染してしまうのです。つまり、ピロリ菌の感染経路は口から口へということになります。
ただ、勘違いしていただきたくないのは、胃潰瘍や胃がんの原因の一つにピロリ菌が挙げられることは確かですが、どちらにしても、ピロリ菌だけが原因で発症するということは少ないということです。ピロリ菌ともう一つなんらかの原因が合わさって、それぞれ発症してしまうことはありますが、ピロリ菌に感染したからといって、あせる必要はありません。
